Ubuntu上でeLTAX発行の住民税特別徴収税額通知書ZIPファイルを解凍する

結論: ダブルクリックするだけ

なのだけど、こういった作業は年に一回しか発生しなくて、今回もエラーメッセージで検索するはめになったのでメモ。

勤め先から送られてくるパスワード確認方法のご案内
勤め先から送られてくるパスワード確認方法のご案内

住民税決定通知書がいつからか電子化されていて(2024年から?)、

  1. パスワード確認方法の通知書を受け取る
  2. そこに記載されているeLTAX特徴税通パスワード確認サイトURLにアクセス(https://www.psw.eltax.lta.go.jp/tzspwd.<TOKEN>の形式)
  3. パスワードを表示させる
  4. そのパスワードを使って別途送られたZIPファイルを解凍

というPPAP方式の進化版みたいな感じ。

説明サイトにも書かれているように、このZIPファイルがOS標準では開けない場合がある。

https://www.kakunin.eltax.lta.go.jp/first

本通知書には機微な情報が含まれているため、情報セキュリティの観点から暗号化方式にはAES-256を採用しております。 ZIP解凍ソフトはAES-256に対応している必要があります。 動作確認済のソフトウェアはマニュアルをご確認ください。

※Windows標準のエクスプローラーでは解凍できません。

Ubuntu上でも例えばunzipでは対応していないので開けない。

$ file '[...]特徴税額通知(通知書)[...].zip'
[...]特徴税額通知(通知書)[...].zip: Zip archive data,
at least v5.1 to extract, compression method=AES Encrypted


$ unzip '[...]特徴税額通知(通知書)[...].zip'
Archive:  [...]特徴税額通知(通知書)[...].zip
   skipping: [...]特徴税額通知(通知書).pdf  need PK compat. v5.1 (can do v4.6)

標準インストールでは入っていない7zipパッケージ内の7zとか、libarchive-toolsパッケージ内のbsdtar/bsdunzipとかであれば問題ない。

$ 7z e '[...]特徴税額通知[...].zip'

7-Zip 24.08 (x64) : Copyright (c) 1999-2024 Igor Pavlov : 2024-08-11
 64-bit locale=en_US.UTF-8 Threads:16 OPEN_MAX:1024

Scanning the drive for archives:
1 file, 292259 bytes (286 KiB)

Extracting archive: [...]特徴税額通知(通知書)[...].zip
--
Path = [...]特徴税額通知(通知書)[...].zip
Type = zip
Physical Size = 292259

    
Enter password (will not be echoed):
Everything is Ok

Size:       295082
Compressed: 292259
$ bsdunzip '[...]特徴税額通知(通知書)[...].zip'
Archive:  [...]特徴税額通知(通知書)[...].zip
 extracting: [...]特徴税額通知(通知書).pdf |
Enter password: 

とここまで書いて、いやlibarchiveは標準でインストールされていてデフォルトのNautilusファイルマネージャで使われているはずでは、とZIPファイルをダブルクリックしたら問題なく解凍できた。いったいなぜ私はこんな遠回りを。ファイル名の文字コードはUTF-8と明記されているので、文字コードが指定できなくて文字化けする心配もない。

関連項目